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Apollonia Paper Model Museum  
 
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小説中、デッキ上の突起物たる操舵室と照明ボックスは、船内に収納出来る仕掛けとなっています。
当然に操縦室内の舵輪も収納されるというコトになりますが… その辺りの仕組みは小説内では触れられません。

小説のクライマックスである、軍艦とのバトルにおいて、この2つはネモとその仲間によって船内に引っ込められて、ノウチラスは表層に障害物のない1本の葉巻のような形になります。
でも、本当は… ボートがあるんですけどね。ボートがあるから1本の葉巻にはならないのですけどもね。



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余談ですが、このクライマックスでの、軍艦との遭遇は6月1日の正午過ぎです。
無警告で発砲されて軍艦に気づきます。
ネモはそれがどこの船であるかを察し、デッキに旗を掲げます。
午後の4時頃、ネモはアロナクス教授に、それが自分の妻子の命を奪った軍船である事を吐露します。
(続編たる『神秘の島』で英国船と明かされています)
砲撃は陽が沈むと止みますが、その後、軍艦が接近すればスクリューを廻して少し離れ、また寄ってくると離れを繰り返します。
夜。
やがて日付が変わりますがネモはデッキに立って徹夜で軍艦を監視。
6月2日。
夜明けと共にまた砲撃されます。
この時点でネモ達は上記の操舵室などを船内に収納。
朝の5時過ぎ。
ノウチラスは軍艦に突進。
(操舵室は船内に引き込まれているので、どのように目視して船を操縦出来るのか不明ですが…)
先端の衝角で軍艦に穴を開けると、沈没するその軍艦を見届けるように、潜水。

以上から、この"戦闘"がおよそ17時間にもおよぶ長いものであった事が判ります。
いきなりに発砲された上に追い廻されてもいますから、ネモの反撃は正当にも思えますが…、この軍艦に関しては仇討ちという側面が濃厚にあったわけだし、反撃はもっと早くから出来たとも思えます。一撃を加えるに17時間を要したのは… ネモの葛藤の時間がそれほどに長かったというコトでもあるのでしょう。
そして、打破したものの、これは「本懐をとげて、アッパレ天晴れおめでとう」にはならないワケで… それがこの後のノウチラスの迷走へと繫がります。

『神秘の島』によれば、ノウチラスはこの戦闘の後およそ16年間、航海を続けて… 幾つかあった"母港"たる隔絶された島の1つで最後を迎えます。
ヴェルヌは晩年のネモを評して、「善意に飢えた」人物と記しています。
いいですな~、これは。

 

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いいと云えば…、明治の18年。
1884年に大平三次訳で出版されたタイトルは『五大州中海海底旅行』です。
なかなか味わいある邦題ですね。
ゴダイシュウジュウカイティリョコウ。
口に出して発音すると、実によくって… ノウチラスの食堂でおにぎりが出そうな感じがします、ぞ。

 
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