エッツェル社刊のオリジナルの『海底二万里』の挿絵はすべて木版画です。
全部で111枚。描いたのはエドワード・リウとド・ヌーヴィルの2人。
これに加えて複数の彫版師がいます。
絵によっては、その彫り師のサインもみるコトが出来ます。
『海底二万里』が出版された頃のフランスは、実は日本よりも識字率が低かったようです…。
それゆえ、2ページに1枚といった割合で登場する挿絵は、すごく重要な役割を担いました。
字は読めないけど、絵が物語ってもくれていますからね。
いわば、これは今でいうビジュアル本の先駆けでもありました。
エッツェル社版の木版挿絵については、ペーパーモデル「
かぐや with Verne's Rocket」の製品に付随する解説で詳細を記していますから… 参照ください。
右はド・ヌーヴィルの作品。
船内から海中散歩に出かけるところですね。