ジュール・ヴェルヌの傑作『海底二万里』。誰もが知る名作ですね。 あるようでなかった原作に基づいたノウチラス号の模型…。どこかのメーカーから出ればと愉しみに待っていたけど、どこからも音沙汰がないですね。なので仕方ない。自分でつくりましょう(^^)
ペーパーにプリントして作るビッグなサイズ。 全長は57cmオーバー。 展望室部分の豪奢な内装も再現。 電飾も可能。部分を発光させて雰囲気を愉しむことが出来ます。 専用装飾台座も附属し、さらにオマケのディスプレー台座も収録。
製品仕様 データDVD price 4000yen
ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』。 (原題:Vingt mille lieues sous les mers 英題:Twenty Thousand Leagues Under the Sea)。 誰しもが知る所の傑作ながら、意外とその読まれ方は"浅い"という感じです。何よりも魅惑の放射点たる船長ネモの、その頑迷、頑強、繊細、怒り、喜び、趣味的嗜好、鬱屈、情念、希望… その複雑と単純の色模様を縫って仔細に彼を評伝する論がいまもって書かれていないのが… 不思議です。 一筋の縄でくくれず、善悪のどちらにも置けず、甘く、辛く、しぶく、苦く… なのがネモの魅力であり、掴んだと思えば逃げ出し、遠のいたと思うとまた寄ってくるような、希有なキャクラー。それがネモでしょう。 とはいえ、ネモのフィギュアを売ろうとしているワケではなく、ここで扱うのは彼の船。 ネモの嗜好と思考の殻としてのマイホーム。 かのデイズニー映画の印象があまりに強く、かつ、それはものすごく良く練られたデザインがゆえに、ノウチラス号といえば多くの方があの形を想起します。 が、一方で、原作に最初っから附いていた木版画(銅板画ではない)は、当然にジュール・ヴェルヌの監修を受けた、いわばオリジナル中のオリジナルながら、これまた不思議なことにあまり脚光を浴びません。 これはちょっと不幸です。 という次第あって、原典としてのノウチラスはどんな形をしていたかを… 模型で再現しました。 ヴェルヌの小説中には船の大きさ、部屋の構造、そのサイズ… といった記述が随所にあります。その記述と挿画を元に形を編んでいったのが、本作です。 ペーパーで作る模型。難易度はさほど高くなく内部に電飾を仕込むコトも可能です。 模型でオリジナル版を再現することで… ネモというカタチに少しでも近寄ればと、思います。